甲子園の表彰式。君が代はよかった

日経のコラムに、8月20日に盛岡市で「短歌甲子園」の決勝がおこなわれたという記事があった。盛岡市は歌人石川啄木の故郷。

 

2017年夏の甲子園は花咲徳栄が優勝
2017年夏の甲子園は花咲徳栄が優勝

個人の部の最優秀賞は、「長雨に 濡れた葵の花のような ふるえる君の声に触れたい」で高校1年生の女子の作品。

短歌では「君」は愛する人を表すものだが、この歌の「君」は同性の親友を表しているとのこと。

 

夕方、自動車でラジオをつけると、元気いっぱいの「君が代」の合唱が流れました。甲子園の決勝戦が終わって、表彰のセレモニーが行われていたのです。

地元、広島の広陵高校が4度目の準優勝と分かって少し残念ですが、埼玉県に初めての優勝旗を持ち帰る花咲徳栄高校の栄誉を称えたいところです。

 

甲子園など大きな大会の開幕では「君が代」独唱が定番で、朗々と歌い上げる姿は感動的です。一方で、表彰セレモニーの少し明るくてテンポのいい「君が代」も素敵です。

まぁ、「君」にいろいろ批判があるのでしょうが、”永く平和が続くといいなぁ”と願う国歌は、素直によいと思います。

 

ちなみにですが、世界の国々では国歌は結構物騒です。

アメリカ国歌「星条旗」は、”砲弾が赤く光を放ち、空中で炸裂する中でも 我等の旗は夜通し翻る”と謳います。フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」は、”暴君の血染めの旗が翻る戦場に獰猛な兵士が我らの妻子の命を奪おうとしている”から戦うぞと鼓舞します。中国国歌「義勇軍行進曲」は”我等の血と肉をもって 我等の新しき長城を築かん”と勇ましいです。

 

 

安全保障環境はますます不穏ですし、アジアのビジネス環境は息苦しくなってきていますが、甲子園大会が盛り上がっておこなわれたことも素直によかったと思います。