前川前事務次官は反面教師です

組織を離れた後に、前の組織を貶(おとし)めるようなことを言う人は殆どいません。

 

廃墟
廃墟

会社や役所などの組織に属している人から、独立創業(開業)についての相談を受けることがあります。創業セミナーで講師を務めることもあります。

 

皆さん夢を描いて独立するのですが、元の会社(組織)に対して、何かの不満や物足りなさを感じている場合が多いです。

仮に幼い頃からの夢があっても、現在の雇われ人としての仕事が、やりがいに溢れていたら夢を捨てて、辞めないかも知れません。

 

会社を辞める人に念押しするのは「辞める会社の愚痴や悪口を決して言わない」ということです。辞めるのだから関係ないじゃないか、と考えるのは子供じみています。

 

辞めた会社の悪口を言う人は、自分が結局その程度の人間だと白状しているようなものです。そんなだから、辞めたのね(あるいは辞めさせられたのね)と思われるだけです。

しかも、あるレベル以上の仕事をしていたと自負しているなら、会社がダメなのはあなた自身の能力が無いからです。自分の無能さを言いふらすことはナンセンスです。

更に、そんな愚痴をこぼすと、自分の心を自分でコントロールできないつまらない人間ですと宣言しているようなものです。いったい何になるでしょうか。

 

まだ会社に在籍していて、辞めたいと相談される人が、会社に対して愚痴を言うことはあります。しかし、実際に会社を辞めた後に、会社の愚痴や悪口を口にする人はあまり見たことがありません。人間として最低限のマナーであり、自らの尊厳を守るということです。

 

ちょっと、一方的になりました。

辞められた会社側にもマナーがあります。前次官のように、仮に不祥事(この場合は違法行為ですが)を起こして辞めた人であっても、悪し様に扱うことはしないものです。

あからさまに擁護することはできなくても、安寧な生活ができるように配慮するべきです。これも会社の持続的な発展には重要です。プライベートなことを公表するなどは、これまた何の得にもなりません。愚かなことです。