「楽しい時間は早く過ぎる」は正しいか?

正しいかどうかは対偶で調べます。「AならばB」の対偶は「AでないならBでない」です。

 

理論上、対偶が正しい場合はその命題は正しいです。 

つまり、「楽しくない時間は早く過ぎない」⇒「辛い時間は長くなる」が正しければ、「楽しい時間は早く過ぎる」は正しいということになります。

 

これを証明するためにおこなわれた実験は、世界中で数多くあるそうです。

表示板に一定感覚でランダムな数字が現れる機械があります。普通の時に、どの間隔までなら数字が読み取れる実験したところ、0.05秒だったとします。

楽しい時間が早く過ぎるならば、楽しいときには0.05秒では読み取れず、もっと長い間隔でなければ、数字が読み取れないはずです。逆に辛いことをしているならば、0.05秒より短い間隔の点滅でも数字が読めるようになるはずです。

 

例えば、美しい異性に囲まれるような楽しいときとか、未経験の人にスカイダイビングを無理やりさせるような辛いときに、この実験をしてみましょう。

・・残念ながら、どんな実験をしても、有意差は認められませんでした。

 

あ~、今日は楽しかったな。もっと時間があったらよかったのに・・という経験は結構少なくないですか? 楽しいことを経験すると、結構疲れます。満足感のほうが優って、もう十分に時間が経ったような気がします。

 

同輩でも「年をとると1年があっという間に過ぎるなぁ」と言っている人がいます。「おまえ、そんなに楽しい1年だったのか?」って、突っ込みたくなります。

年をとるほど楽しいことは減っているのじゃないかと思います。まぁ、辛いと感じる能力も弱っていたり、さっさと忘れるようになったから、脳が楽しいと誤解するのかも知れません。

 

まぁ、結論としては、時間だけは誰にも平等にあるということでしょう。

怠けず、無駄にしないで、頑張っていきましょう。