当社の事務所はJR山陽線の宇部駅前にあります。不定期ですが、2カ月に1度くらいの割合で広島に行きます。
宇部で開業してから、広島市には15回くらい行った計算です。半分は、他のついでもあって自動車で行ったと思うので、JRを使ったのは7~8回でしょう。大抵は日帰りなので、宇部駅で往復の切符を買います。
これは、宇部駅の駅員さんが「広島まで」と言うと、「往復ですか?」と必ず問われることに影響されています。また、広島駅のような大きな駅で機械を使って切符を買うのは、おじさんには面倒です。
新山口駅から新幹線に乗り換えますので、特急券を含めて往復は11,000円(片道5,500円)です。今まで、何の不信も感じていませんでした。
ところが、今回は宇部駅の駅員さんが「片道ですか?」と訊いてきました。たまたま広島に宿泊することになっていたので、つい「はい」と言ってしまって片道5,500円の切符を購入しました。
翌日、広島から帰る段になって、広島駅の改札近くの切符販売機で帰りの切符を買おうとしたのですが、ちょっとややこしいです。列車の時間も迫っていたので、新山口駅までの自由席特急券+乗車券を購入して、宇部までは在来線の車内で車掌さんから買うことにしました。
この新山口駅までの特急券・乗車券の運賃が4,750円です。
おやおや?、宇部と新山口間のJRもしばしば利用します。運賃は500円だと知っています。あら?切符を分けて買うと、5,250円なのですか!片道250円、往復500円のお得です。
2年半で8回広島往復していたとして、4,000円余分に払っていた??
JR運賃表<普通旅客運賃(幹線)>の該当部分を見てみますと・・・
営業キロ | 運賃 | |
1~3 |
140 | |
26~30 |
500 | |
121~140 | 2,270 | |
141~160 | 2,590 | |
161~180 | 3,020 |
路線検索サイトで調べてみますと・・
宇部~広島(在来線)の営業キロは179.8㎞ですから、運賃は3,020円です。
宇部~新山口(在来線)の営業キロは25.3㎞ですから、運賃は500円です。
新山口~広島(新幹線)の営業キロは132.8㎞ですから、運賃は2,270円です。
特急料金は同じなので、乗車券分の違いです。乗車券を通しで買えば3,020円ですが、分けて買えば2,770円(500円+2,270円)ということです。
ここで不思議なのは、営業キロの計算で新山口から広島までは新幹線を使うわけで、乗車券にも新幹線経由と書いてあるのに営業キロ数に反映されていないように思えることです。
新幹線経由の営業キロは単純に足し算すれば、158.1㎞(25.3㎞+132.8㎞)のはずです。路線検索サイトでも、距離158.1㎞と表示されます。それなら、運賃は2.590円となるので、この逆転は起こりません。これは、謎です。
それにしても、よく話題になりますが、JR運賃は複雑で分かり難いものです。もっとスッキリしたものにならないのでしょうか?
何にせよ、まとめて買ったら安くなるのは納得できますが、分けて買ったほうが安くなるというのは消費者心理として不満があります。改善したほうが良さそうです。