原因と結果の法則

ジェームズ・アレンの「原因と結果の法則」は、史上最も売れている自己啓発本です。

 

1902年に発売されたこの本は、115年に渡って、多くの読者が熱烈に支持しており、魅了され続けています。なぜ、この本が最も売れることになったかというと、当たり前のことが読みやすく真面目に書いてあるからです。

 

アレンが主題としている「原因と結果の法則」とは・・

「良い思いや行いは、決して悪い結果を発生させない。」

「悪い思いや行いは、決して良い結果を発生させない。」 というものです。

この法則は、宇宙にも、自然界にも、人間にも等しく機能しているのです。

 

宇宙でも、自然界でも、人間でも、それを動かすのは「秩序」であって「混乱」でなはない。この「秩序」は「正義」と「公正」の上に成り立っている。人は自分自身が「よい思いや行い」をすることによって、宇宙の「正義」と「公正」を知ることができる。

 

アレンは、「成功への道」は「心を穏やかに保ち、正しく考えること」だといいます。そういう人には、多くの人が頼ろうとして引き寄せられるのです。

「成功」とは、つかむものではなく、「成功する自分」になることである。

「成功」を戦って得ることはできない。なぜなら、「成功」は「安定」を望むのだから。

 

アレンが、もうひとつ主張しているのは、「環境は人間をつくらない。」ということ。

「多くの人は環境改善に意欲的に取り組むが、いつまでたっても環境は改善できない。それは、人が自分自身を改善することを忘れているからだ。」と言います。

つまり、環境が人の人生や将来を決めてしまうことはなく、環境は人のなかにある最もよいところを表に出すように働く。「環境とは人の内面を表に出したもの」である。

 

アレンはイギリス人です。幼い頃、父親の家業が破たんし(その後、父親は強盗に殺された)学校に行かず働きました。38歳で本を書き始め、「原因と結果の法則」は2冊目にあたります。亡くなるまでの10年間に19冊を書き残しました。