鳩山二郎さんから菊池大麓へつながってびっくり!

 宇部市では福岡県のテレビやラジオの放送が全局入りますので、ときどき視聴します。

 

 福岡の衆議院議員補欠選挙のニュースをやっていました。鳩山邦夫さんが亡くなったためです。候補者として邦夫さんの二男の二郎さんが立候補しています。

 

 あれっ?二男が二郎なら、長男は一郎ってことないよね?と話になって、調べてみると長男は太郎さんでした。ついでに、鳩山家は華麗なる一族だからと家系図をネット検索すると、なんと菊池大麓の名前があるではないですか?

 これは発見でした。

 

 血のつながりはないのですが、邦夫さんの祖父・鳩山一郎さんの弟の嫁が菊池大麓の娘ということです。

 

 菊池大麓は、洋算教育を普及させた天才数学者として、とても有名です。

 

 大麓は、1855年に津山藩の洋学者の家系に生まれました。祖父に当たる箕作阮甫の進言で江戸幕府がつくった洋書研究所である蕃書調所(今の東京大学の前身です)で、幼年期から英語を学びます。なんと、10歳にして、この研究所で英語の助教になります。

 12歳のときには、幕府から選抜されてイギリスの高校に留学します。残念ながら、この留学は、江戸幕府が倒れたために1年余りで終わります。

 

 大麓は帰国後は大南学校(今の東大)で英語を教えていましたが、3年ほどで明治政府から再びイギリス留学を命じられます。

 15歳で再び渡英した大麓は、ロンドン大学とケンブリッジ大学の二つの大学で数学の学位を取得して、7年半の留学を終えて22歳で帰国します。

 なんと日本人ですが、数学と地学のみならず英語でも首席であったということです。

 

 東大に数学科を創設して、教授として洋算(数学)を教えます。日本の近代数学の基礎をつくりあげた人物です。また、大麓は和算の保護にも尽力したということです。

 その後、東大総長・京大総長・理化学研究所初代所長・桂内閣の文部大臣などを歴任して、大正6年に62歳で亡くなっています。