世界で最も美しい国旗

皆さん、ブラジル・リオデジャネイロ・オリンピックの熱戦に寝不足のことと思います。

 

テレビ観戦すると、会場も観客席も鮮やかなグリーンやイエローが目につきます。もちろん、ブラジルの国旗の色です。

オリンピック中継で選手の所属国を国旗だけで表現することがよくあります。正直に言って、三色旗の色を配列で国名を理解するのは困難です。見ただけで国名や、その国の文化や背景がわかる国旗がいいなぁと思います。

 

日本の国旗「日章旗=日の丸」は、世界で最もシンプルで優れたデザインの国旗です。ちなみに、緑地に赤い丸のバングラデシュの国旗は日章旗を参考にして作られています。

これに対して、ブラジル国旗は世界で最も美しい国旗と言われるそうです。但し、とてもややこしい・複雑な構成の国旗です。

 

先ず、鮮やかなグリーンの下地が、ブラジルの広大な原野や森林を表しています。

中央のイエローというか黄金色の菱型が、ブラジルの豊かな地下資源を表します。

中央部には澄んだ青空をイメージする濃紺色で天球儀が描かれています。

天球儀の中心には南十字星が描かれていて、これがブラジル連邦政府を表しています。

周囲には8つの星座が配置されていて、26州を表す26の星が輝いています。

この天球儀には白い帯がかかっていて、「ORDEM E PROGRESSO」という文字が書かれています。

ORDEM は、秩序。 PROGRESSO は、進歩。を意味します。

この「秩序と進歩」は、ブラジルで最も大切にされるモットーだそうです。元は、フランスの社会学者:オーギュスト・コントの言葉です。

 

ブラジルは複雑な国ですが、豊かな国です。これからの国際的な秩序と世界の進歩にとって、大きな役割を果たしていきます。このオリンピックを機会に、日本とブラジルの関係が一層深まることを期待しています。