甲子園が真っ赤っか!・・カープ50勝

阪神対広島の3連戦は「完全ソールドアウト!」だそうです。広島ファンが買い占め?

 

夜にスポーツニュースを観ただけなので、詳しい試合展開は知りません。しかし、甲子園球場のレフトスタンドが真っ赤っか!ですね。どれだけ、広島ファンがおるんじゃろうって?

3連戦は2戦を終えましたが、その真っ赤っかな広島ファンを熱狂させる素晴らしい試合展開で広島は2連勝。今季の成績を50勝32敗2分として、2位巨人に10ゲーム差の首位を走っています。

 

「もう優勝間違いなしでしょう?」と熱狂的な広島ファンに聞くと、「まだ5分5分じゃろ。カープは信用ならんけぇ~。」という返事です。25年ぶりの優勝に近づいているのは確かですが、裏切られ慣れているので、かなり自虐的です。

 

自虐的と言えば、広島ファンを熱狂させている要因の一つが金本監督のベンチでのしかめっ面です。金本監督は広島市内出身で広陵高校から東北福祉大を経てカープに入団しました。

今のカープの監督の緒形孝一・レジェンド前田智徳と金本智徳の3人でクリーンアップを打った時代もありました。そのなかでも金本選手は広島ファンに愛された選手だったと思います。FA宣言で阪神に移っても、広島ファンは金本選手に結構暖かく接していました。

 

金本選手が広島ファンの不興を買ったのは、新井貴浩が金本を慕って阪神に移籍したときからと思います。

新井選手も広島市内の出身で広島工業高校から駒澤大学を経てカープに入りました。典型的なスラッガータイプですが、温厚でちょっと気の弱いところがあるので、自虐的な広島ファンの心にフィットしていたと思います。

その新井選手が、金本選手を慕って阪神に行ったので、「かわいさ余って憎さ百倍」となりました。新井選手は金本選手の引退後の昨年、カープに戻って大活躍をしています。

 

こんななかで、今年、金本選手が金本監督となって阪神を率いています。現役時代に「兄貴」と慕われていたののと同様に、猛将としてチームを引っ張っています。金本監督は、喜怒哀楽がそのまま顔や態度に現れます。そして、采配にも喜怒哀楽が影響しているようです。

 

これが阪神が勝っていたときは広島ファンの怒りを増幅させ、阪神の負けが込んでくると広島ファンの悦楽につながっています。甲子園に集まった(+テレビの前の)広島ファンは、金本監督が苦悩の表情を浮かべるとエクスタシーを感じます。

 

まぁ、ちょっと喜び過ぎましたが、リーダー・経営者としてはあまり喜怒哀楽をストレートに表現しないほうがよさそうです。

野球の監督では、いつも苦虫を噛んでいるタイプ・無表情なタイプ・逆にいつも穏やかにしているタイプなど、いろいろですが、大体は外面を取り繕っています。

 

さて、会社経営においては、社長は社内では苦虫噛みタイプの暗い人のほうが成功すると思っています。社内で、資金をどうやってつなごうか?・出荷した製品に不具合はおきないか?・従業員に事故はないか?・・・と、いつもいつも心配ばかりしている社長は、決して会社を潰しません。社長が社内で明るく楽しんでいる会社は、社員からすると心配です。

そして、一歩社外に出たら社長は広告看板ですから、徹底的に明るく振る舞うことです。

こんな社長なら、会社は永く続きます。