日本人の40人に一人がファイナンシャル・プランナー

ファイナンシャル・プランナー(以下、FP)という資格は、とても有名で人気があります。

 

FPは国家資格の技能検定で、15年前(2002年)にできました。

試験の受験者が非常に多くて、合格率もとても高い資格です。

FPの試験には、1級から3級まであります。試験は指定試験機関である「一社)金融財政事情研究会(通称きんざい)」と「NPO法人)日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(通称FP協会)」が実施します。

 

これまでの資格取得者の状況です。

きんざい 1級 17,204人 ・2級 354,940人 ・3級 741,677人

FP協会 1級 16,850人 ・2級 316,874人 ・3級 131,435人 ※

※FP協会 3級の試験は2010年から。

 

3級→2級→1級と進むことや、きんざいとFP協会の資格取得者が重複している可能性もありますが、資格取得者が100万人に近いメガ資格です。更に、いくら合格率が高いと言っても、勉強したけど資格取得できなかった人(受験しなかったとか、落第してしまったとか)も含めると、少なくとも200万人くらいはファイナンシャル・プランニングの勉強をしていることになります。

 

資格ができて15年ですから、とりあえず勉強した人が皆さん存命だとすると、生産人口8000万人の40人に一人になります。(ちょっと、盛っていますかね!?)

完全な専門家とまでは言えなくても、ライフプランニング・保険・税金・不動産・相続・資産運用の6分野について基本的な勉強をした人が、40人に一人の割合でいるのはすごいことです。

 

日本人のファイナンシャル・リテラシーは欧米に比べて劣っているとか、学校教育のなかで教えていかないのは問題だ!という話はよく聞きますが、どうも当てってはいないようです。

FP資格をきっかけにしない人もたくさんいるでしょうから、ファイナンシャル・リテラシーは必須の一般教養だと、みんなが認めているということだと思います。

 

高度成長からバブルの頃までは、預金をしていると高い利子がついたり、不動産や株の価格も上がるので、勝手にお金が増える時代がありました。こういうときには、ファイナンシャル・リテラシーはあまり必要がないわけです。

ところが、今は金利はゼロですし、不動産価格は下がりますし、株価は乱高下します。それ相応の勉強をして知識を持っておかないと、気がつけば大損しているかも知れません。

「お金の読み書き」ができることは、ますます大切なことです。