タックスヘイブン・・パナマ文書

 パナマ文書・・史上最大の情報リークというのは誇張じゃないですね。

 

 パナマ文書の破壊力の大きさは、習近平さんと李鵬さんの名前が出ていることから、中国が全ての閲覧を遮断していることかもわかります。

 中国で私のブログを読んでいるだろう友へ・・。

 リードの「パナマ文書」にリンクを貼っていますが、開くでしょうか??

 

 話は変わって、タックスヘイブン=Tax Haven と言う言葉が有名になりました。

 Haven は Have(所有する)の関連語で(所有するもの=容器)という意味から、(船を所有するところ=港)に転じて、「避難所」という意味になったそうです。

 タックスヘイブンは、税金の避難所で「租税回避地」となります。

 

 似た単語に、ヘブン=Heaven があって、「天国」という意味です。

 Heavenは、空を意味する Heofon という言葉が転じたそうで、全く違う由来だそうです。タックスヘブンと誤っても「税金の天国」と、しっくりくるところが面白いです。

 

 私も本社がタックスヘイブンにある会社と取引(機械の販売です)をしたことがありますが、タックスヘイブンへの投資そのものは、それだけでは違法ではないと思います。タックスヘイブンは、今では一般的な存在です。製造業でも東南アジアに工場を建てるなら本社となる法人をシンガポール(ここもタックスヘイブン)につくるのは常識です。世界の資金の過半数はタックスヘイブンを経由して動いているわけですから、「タックスヘイブン ≒ マネーロンダリング + テロ資金」という図式はとても稀なケースだと思います。

 

 つまり、タックスヘイブンとの取引は、目的が違法あるいは公序良俗に反する場合に限って問題になります。その意味で、民間企業や経済人はあまり問題にならないでしょうが、イメージが大切な政治家や指導者にはダメージになりそうです。

 

 ICIJ(国際調査報道ジャーナリスト連合)のトップページで名前が出ている国は・・ 

 本人:アルゼンチン・ショージア・アイスランド(早くも辞任されましたね)・イラク・

    ヨルダン・カタール・サウジアラビア・スーダン・UAE・ウクライナ

 家族や関係者:アゼルバイジャン・中国・ロシア・英国・エジプト・モロッコ・パキスタン・

    ガーナ・マレーシア・アルゼンチン・メキシコ・スペイン・コートジボワール・

    南アフリカ・ギニア  です。

 

 ちなみに、アメリカ・日本・ドイツ・フランスなどの名前がないのですが、これらの国でもタックスヘイブンは活用されています。たまたま、それがパナマではなかったということです。

 

 スイスやシンガポール、アメリカ・デラウェア州などは、もっと口が堅いということでしょうか。

 それとも、これから出てくるかも・・・?。

 今回の件が、警告になって、日本の税収が増えるかも知れませんね?