自分では気づかない

 最近、文章をかなり書くのですが、第三者にチェックしてもらうとミスが見つかります。

 

 多いのは、語尾の統一です。「です・ます」調(敬体)と「だ・である」調(常体)の混在です。一気に文章を書けば統一しそうなものですが、数日・数週間かけて書く場合には混在してしまいます。読み返せばわかりそうなものですが、意外に自分では気づかない場合があります。

 

 同じ言葉を繰り返して使うこともよく指摘されます。好きな言い廻しというのがありますが、語彙が乏しいということに他なりません。

 他には、漢字の印象とかもあります。「・・・は酷いミスだった」は漢字の印象が強すぎるので、「・・はひどいミスだった」と仮名のほうがよさそうです。「殆ど」とか「例えば」も仮名のほうがよいときがあります。「・・と言うお店」は「・・というお店」ですし、「話の中で・・」は「話のなかで・・」のほうが自然なときが多いです。

 

 自分が詳しい分野のことを書くと、読み手には分かり難い表現になっていることは多いです。数字や単位、記号などを適切に使えていない場合もよくあります。誤字や脱字も、自分では気づかない場合がよくあります。

 

 計量の世界では「校正」は、計量器の精度を標準器と比較して修正することを言います。とても重要なことですが、文章の「校正」も同じく重要です。

 何にしても、第三者にチェックしてもらうというのは大切なことです。