合い言葉(合言葉)と聞いて、何を連想しますか?

「山!」「川!」と思いつくのは、年を取っているということのようですね。

 

三省堂:大辞林によると

あい ことば / あひ-  【合(い)言葉】

① 味方であることが確認できるように,前もって定めておく合図の言葉。 

② みんなの主張や目標を示す言葉。モットー。 

③ 仲間うちだけに通用する言葉。隠語。

 

私が思いつくのは、①の”前もって決めておく合図”でした。

しかし、最も一般的なのは②の”モットー”のようです。新聞に「美宇・美誠そろって8強 合言葉は”一緒にメダル”」とありました。

➂の隠語というのはもっとピンとこないのですが、「KさんとBさんの合言葉は”卒論”」という記事をみてフ~ンって思いました。

 

さらに、銀行などの個人認証も”合言葉”と言うのですが、これも何だか変です。

これは、質問に対しての解答のことです。例えば、質問「あなたの出生地は?」☞合言葉「山口県山口市大内××」とか、「母親の旧姓は」☞合言葉「田中」といったものです。

 

 

やっぱり、合言葉と言えば「山」に「川」ですよね?

赤穂浪士が吉良邸討ち入りのときに使って有名です。合言葉は味方であることの確認ですから、「山」に「川」は単純すぎるようにも思います。

 

しかし浅井長政は小谷城の戦いで「山」に「谷」という合言葉を使いました。他にも、「山」と「森」とか、「山」と「波」とかをその時々に使っていたそうなので、意外に単純でも難しいのかも知れません。

 

ちなみに、忍者の合言葉というのは、なかなか情緒があって面白いです。

「花」と「吉野」・「雪」と「富士」・「月」と「更科」・「松」と「高砂」などです。

情報化社会で、”合言葉”はどんどん複雑になってきていますが、風情のあるものを考えてみるのも面白いかもしれません。