ついに最終回・・社長のための老子(78)

老子の教えは毎週日曜日に掲載しています。残っているは、第六章と第七章です。

年末ですので今日はこの二章を同時に紹介して、年内に連載を終えることにします。

 

先ず、六章です。

老子は、一貫して女性(母性)を偉大なものとして尊んでいます。

 

谷神不死。

是謂玄牝。

玄牝之門。

是謂天地根。

綿綿若存、用之不勤。

 

谷の神は死にません。

これを女性と言います。

女性の門。

これは天地の根源です。

いつまでも休むことなく、万物を生み続けます。

 

谷神は、「こくしん」と読みます。

「こく」は穀物に近く、谷神は人を養い育てる神のことです。

玄牝は、「げんぴん」と読みます。

玄は黒色の意味で、牝は女性の生殖器のことです。

2500年前は、生殖についての科学的知識は乏しく、人々は女性器を崇拝していました。

女性器が万物を生み出す根源であると考えていたのです。

老子は、一貫して女性(母性)を偉大なものとして尊んでいます。女性は温順さで男性を従え、柔弱さで頑健に勝るのだと言っています。皆さまも納得されることです。

「万物を生み出すのは母、天下の母は道」というのが、老子の基本的な考えです。

 

【大トリ】

成り行きで、最後になった8章です。

聖人は、「自分を捨てることで自分を生かす。」と言っています。社長の心がけも同じです。

 

天長地久。

天地所以能長且久者、以其不自生。

故能長生。

是以聖人、後其身而身先、外其身而身存。

非以其無私邪。

故能成其私。  

 

天空はゆったりと広く、大地は昔から変わることがありません。

天地がゆったりと変わらないのは、天も地も自分のために生きていないからです。

自分のために生きていないから、いつまでも生きられるのです。

偉大な社長は、自分の身を後にするほど自然に先頭に立つことになり、自分の身を外にするほど会社の中心となるものです。

偉大な社長は無私無欲なのです。

そうして、最後には社長の目標は自然に達成されるのです。

 

・・・ 老子連載 完  m(__)m