後部座席もシートベルト装着する

知人が歳末の交通安全検問で「後部座席のシートベルト着用」の指導を受けたそうです。

 

日本人は順法精神が高く、ルールを守るということで、世界的に有名です。クルマが全く通らない場合でも、赤信号で待っている様子は、信じられないと揶揄されるほどです。

その日本人ですが、後部座席のシートベルト着用率はなかなか上がらないようです。

 

2008年に、後部座席のシートベルト着用は義務化されています。この義務化によって、高速道路等の自動車専用道での着用率は13%台から62%に上がり、現在は71%ほどになっています。同じく、一般道の着用率は8%台から30%台に上がり、8年経過した現在は35%ほどです。

 

25年前のドイツでは、後部座席のシートベルト着用は厳密に取り締まられていたようで、運転手さんに指示を受けました。15年前の中国では、運転手さんは指示をしませんでしたが、あまりに高度な運転テクニックに、我が身の危険を感じてシートベルトを着けました。

 

義務化によって、高速道路等での非着用には行政処分として1点の減点が課されるようになりました。しかし、反則金はありません。一般道では、行政処分もありません。罰則がないから、しなくてもよいと考えるところもありそうです。

また、日本での運転は他の国と比較して、穏やかなので後部座席に乗車していて、あまり不安を感じることがないのも影響していそうです。

 

そうは言っても、交通事故がおこった場合に、後部座席でシートベルト非着用と着用では死亡率は3.5倍違い、重傷死亡率は3倍になるそうです。歳末の忙しい時期には、家族を後部座席に乗せて走る機会も増えると思いますので、心がけたいものです。

 

ちなみに、警察庁とJAFが共同で、今年の10月に調査したシートベルト着用率調査の結果です。

高速道等での後部座席シートベルト着用率 都道府県ランキング

ベスト:1位 青森県 94.0%・2位 秋田県 93.6%・3位 宮城県 90.9%・4位 岩手県 84.8%・5位 埼玉県 84.6%

【全国平均 71.8%】

ワースト:1位 福井県 40.8%・1位 沖縄県 40.8%・3位 愛知県 50.8%・4位 佐賀県 52.8%・5位 山口県 53.4%

 

東北地方の着用率が高いのですが、自動車利用率全国一の山口県の着用率の低さは、気になるところです。(自動車生産王国の愛知県の着用率が低いのも意外です。)

 

皆さん、年末に向けて、気を引き締めて交通安全でいきましょう。