ビジネスマンは時間厳守と言うけれど

 ビジネスマンに欠かせない資質のひとつが「時間厳守」と言われます。


 スマイルズが「自助論」で書いているビジネスマンに不可欠な6つの資質は・・

 注意深さ、勤勉さ、正確さ、手際の良さ、迅速さ、時間厳守 です。


 ビジネスマンにとって「時間厳守」は必須条件であり、最低の礼儀です。

 時間を守る人は信頼されますが、時間にルーズな人は相手にされません。時間を守る人には自分が尊重されているように感じますが、守らない人からは軽んじられているように思います。

 時間を守る人は仕事ができる人ですが、時間にルーズなら仕事もいい加減です。時間を守る人は成功しますが、時間を守らない人は失敗します。

 これらのことに、何の反論もありません。その通りと思います。


 今までのビジネスマンの「時間厳守」は「集合時間(開始時間)」の厳守でした。顧客を訪問する時間や、会議を始める時間を厳守する。あるいは5分前集合とか言って設定時間より早めに準備を終えておくという意味です。


 ところが、この出来るビジネスマンが「解散時間(終了時間)」のほうはルーズなんです。どうしても長時間仕事をするとか、長時間の会議で議論するとか、時間に価値を求めます。

 国会ですら、何時間会議をしたから議論が尽くされたなどと、少々トンチンカンなことを言います。仕事にしろ、会議にしろ、長い時間かけたから良いというわけではありません。


 働く人が多様化していくなかで、ワークライフバランスを適切に維持しなければなりません。そうすることで、会社全体の実力が向上していきます。

 今や、定時に終礼をおこなわない会社は「ブラック企業」と言われても仕方ありません。

 これからのビジネスマンにとっては、解散時間(終了時間)の「時間厳守」のほうが、礼儀であり必須条件です。特に、管理職層にとってはマネジメントの基本として、心がけないといけません。