ねんりんピック2015 やまぐち大会 

 山口県内で開催されていました”ねんりんピック2015”の競技は今日で終了です。


 2015年の山口県は、大河ドラマ「花燃ゆ」から始まって、「世界スカウトジャンボリー」などイベント続きでした。「ねんりんピック」で締めくくりです。

 幸いに期間中は好天に恵まれて、大きなトラブルもありませんでした。全国各地から集まった多くのシルバー世代の皆さんに、よい印象を持っていただけたものと思います。

 

 実は、「ねんりんピック」なるものが毎年実施されていたことは、今回のやまぐち大会の実施まで知りませんでした。

 旧厚生省の創立50周年記念行事として1988年から毎年開催されています。正式には「全国健康福祉祭」と言うそうです。今回の山口大会は第28回となり、来年は長崎県での開催です。60歳以上の高齢者がいろいろなスポーツや行事に参加して、健康増進を図るというイベントです。


 ちょっと下世話ですが、「ねんりんピック」の経済効果は約100億円と見込まれるそうです。

 この経済効果を山口県の人口140万人で割れば、およそ一人1万円です。結構大きいので活かしていきたいものです。比較すると2011年の山口国体の経済効果600億円と試算されています。しかし、このときは施設費に200億円以上掛けていますので、投資対効果ではねんりんピックが上回っていそうです。

 

 何かとお騒がせの東京オリンピックですが、直接的な経済効果は約3兆円(雇用誘発15万人)で、日本経済に与える影響の総額は29兆円だそうです。

 また、日本開催のラグビーワールドカップ2019の直接的な経済効果は約5000億円(雇用誘発4万人)でオリンピックの6分の1との試算です。(但し、今回の日本チームの活躍で再計算が必要かも知れません。)


 イベントの経済効果は想像するより大きいのです。そして、うまく使えば効果は長続きします。

 新国立競技場の建設費問題で「そんなお金を使うなら福祉に回せ」という批判があります。しかし、福祉に回したお金はそれで無くなります。オリンピックの効果は何十年も続きます。1964年の東京オリンピックが長く心に残っていることでわかります。


 「世界スカウトジャンボリー」で山口を訪れた世界の方々、「ねんりんピック」に参加された日本中の方々が、山口をまた訪れてくださることを期待しています。

 山口県は2018年の「維新150年」に向けて準備を進めていっています。