全国家計調査:山口市はお菓子と自動車

総務省の家計調査の統計から、地域ごとに何にお金を使っているかの特徴がわかります。

 

県庁所在地と政令指定都市の合わせて52市(東京は区部)のデータを比較しています。

 

例えば、食料(食品)で見てみると、札幌市は52市のなかで、たまねぎ・じゃがいもの購入数量が第一位です。

以下、北からその地域で支出の多いものを順に書いていくと・・

青森市はりんご、盛岡市はわかめ、仙台市はかまぼこ、秋田市は乾うどん、山形市はこんにゃく、福島市は中華そば(外食)、水戸市は納豆、前橋市は乳酸菌飲料、さいたま市はせんべい、千葉市はトマト、東京区部はワイン、川崎市はスパゲッティ―、横浜市はしゅうまい、新潟市は清酒、富山市はぶり、金沢市はれんこん、福井市はコロッケ、甲府市はぶどう、長野市は味噌、岐阜市は柿、静岡市は緑茶、浜松市はうなぎのかば焼き、名古屋市は喫茶代・・・と、かなりベタな結果になります。

近隣では、広島市は牡蠣、北九州市はさば、福岡市は鶏肉、といったものの消費が上位です。

 

さて、山口市の食品では、ふりかけが全国1位。上位に入るのは、チョコレート(チョコレート菓子)・ビスケット・まんじゅうといったものです。また、食料以外ではガソリン・自動車維持費・自動車保険料・有料道路使用料など自動車関連費用が全国1位です。

 

山口市は市域も広くて施設が点在していることもあって、自動車での移動が普通です。道路もよく整備されていて、駐車場に困ることもありませんので、何にしてもとても便利です。また、山口市は西の京と呼ばれる上品な街なので、和洋菓子の消費が多いのもしっくりきます。

 

クルマとお菓子では肥ってしましそうですが、山口県の肥満度は男性は平均レベル・女性はやせ気味という結果です。

一方で、山口市の消費が52都市で最下位のものは、キャベツ・にんじん・豆類・根菜。その他、下位にはピーマン・だいこん・たまねぎ・かぼちゃ・・と野菜類が並びます。ちょっと、心配です。

 

こんなデータを眺めていると、その地域の生活が浮かび上がってきます。