北朝鮮が戦闘態勢・・「無用な戦い」の不安

北朝鮮と韓国の軍事境界線で両国が砲撃を交わす事態になっていますが・・。

 

第二次世界大戦が終結したときに、イギリスのチャーチル首相は「この戦争は無用な戦いだった」と語りました。日本とドイツとイタリアがそれぞれに他国を侵略し、世界大戦を引き起こしたのは紛れもない事実です。

 

日本は満州で、ドイツはポーランドで、イタリアはエチオピアで、最初は小さな事件を起こして、その火を大きくしていきました。

そのときに、イギリスやフランス、アメリカなど民主主義国がほんの少し厳しい態度を取ったならば、世界大戦になることはなかった。と言う意味でチャーチルは「この戦争は無用な=避けることのできた=戦いだった」と回顧しています。

 

 

日本の軍部、ドイツのヒトラー、イタリアのムッソリーニによる独裁が、世界大戦の原因ですが、いずれの国でもそれほど独裁者に強い基盤があったわけではありません。

ドイツがポーランド侵攻を計画してイギリス(そのときはチェンバレン首相)の意向を探ったときに、少しでもネガティブな反応があればヒトラーは地位を追われていただろうというのが定説です。日本やイタリアにおいても事情は似たようなものだったと思います。

 

それほど、英米仏をはじめとする民主主義陣営と日・独・伊の三国には、開戦前には実力において大きな隔たりがありました。しかし、当時の民主主義陣営は強い反応をすることを避けました。こうしている間に、実力の差は縮まっていきました。

 

北は少しづつ試しています。反応しないのは認めることです。現時点ならば、少しの反応で、無用な戦いは避けられそうです。粛清(=虐殺)を続けている独裁者が盤石なはずもありません。

現在の民主主義陣営では、主要なプレイヤーであるべき日本とドイツが反応できません。米英仏の状況は第二次大戦前と似ているように思います。厭戦家で内気な指導者のもとで、それぞれ内政に問題を抱えています。このため、反応することをためらったままです。

 

黒海で潜水艦に乗ってはしゃいでいる方や、サンゴ礁を壊して基地をつくっている方もいます。

多くの日本人は心配をしています。しかし、心配していると言うだけで非難されそうです。

こんなことでいいのかな?家庭でも会社でも国家でも経営とはリスク管理なんですが・・。