発達障害の性差・・寛容な社会が望ましい

 人気モデルが自らが発達障害と診断されていたことを公開して話題になっています。

 

 NHKの「あさイチ」という番組で、発達障害が取り上げられました。そのなかで人気モデルで俳優の栗原類さんが自らが発達障害と診断されていること、自身の状態について語ったそうです。たいへんに話題になっています。

 テレビそのものを観ていないので、2次情報です。

 

 さて、発達障害やその一つであるアスペルガー症候群やサバン症候群は、ドラマ(中居正広さんの「ATARU」など)に取り上げられたりして、よく知られます。

 ほとんどの場合、男性がなります。

 

 男女の間に違いがあると言うと叱られるような世の中ですが、全般的な傾向としては男女には差があります。心の問題によれば、右の図のようになります。

 

 女性は共感志向が強い傾向があり、男性はシステム志向が強い傾向があります。

 共感志向・・・・人間への感受性が豊か、言語能力に優れる、公平を求める、苦しみに共感できる

  社交的傾向が強い、開放的なものを好む、直接的な攻撃を嫌う、会話を好む など

 システム志向・・メカニカルな動きに関心を持つ、立体認識能力に優れる、順位付けを好む

  規則や規律を好む、閉じられた空間を好む、直接的な攻撃を好む、収集癖がある など

 これらの違いは、男女の育てられ方の違いではなく、生まれつきです。誕生後すぐの赤ちゃんでも、女の子は親の顔をじっと見ますが、男の子は規則的に動くもののほうをじっと見るそうです。

 お母さんの料理が忘れられないのは愛情で、レストランのシェフに男性が多いのは計算です。

 

 さて、発達障害ですが図でいえば第Ⅳ象限の「d」の位置に当たります。つまり、男性的な傾向であるシステム志向が強く、女性的な傾向である共感志向が弱いということです。他人とコミュニケーションは取りづらくても、知能レベルが高かったり、芸術的な能力に優れている人も多くいます。

 逆に「b」の位置にある方(多くは女性)もあります。例えば、とてもよくしゃべって人気者なのですが、量や数を認識したり地図を読むことができないような人です。こちらは、一般的には病気とは認識されず、寛容に受け入れられます。

 

 付き合いにくいということはあるのでしょうが、発達障害の方も含めて、社会が寛容に多様性を認めることは望ましいことです。