子どもは子どもだからよい・・こどもの日

養老孟司さんが、純粋に「子どもは子どもだからよい」のであって、将来働いて大人の生活を支えるとか社会をどうするとか言ってはいけない。と話しているのを聞きました。

 

まったくその通りだと思います。子どもが子どもらしく走ったり笑ったり泣いたりしている。

素直に、ただそれだけでよいことだと思います。それが続く社会がよいですね。

 

さて、子どもの日は「端午の節句」ですが、旧暦(農暦)の行事になります。

日本は東アジアで最初に明治6年(1873年)に洋暦(グレゴリオ暦)を採用しました。この後直ちに旧暦は廃止されました。何にしても、日本人は旧習を捨てることに潔い国民です。

 

その後は、太陽暦の二十四節気(春分から啓蟄まで)を祝うことになります。

地球から見た太陽の軌道を黄道と言いますが、黄道が天の赤道と交差するところが春分と秋分です。この春分(0°)と秋分の間(180°)を12等分(15°ずつ)分けたのが二十四節気です。

春分(0°)・清明(15°)・以下、穀雨・立夏(45°)・・夏至(90°)・・・。とても単純で明快です。日本では、春分と秋分(180°)は国民の祝日としてお休みです。

 

中国が洋歴を採用するのは辛亥革命の後ですから日本より約40年後になりますし、他のアジアの国も洋歴を採用するのは遅れました。更に、洋歴を採用しても、日本のようにすっぱり旧暦を廃止したりしなかったので、農暦の行事がその後も残りました。

 

農暦のお正月を春節と言いますが、中国に限らず東アジア(要するに日本以外のほとんどの国)では盛大な行事でお祝いします。

他にも、七夕(7月7日)、中秋節(8月15日)、重陽節(9月9日)などが農歴の行事です。 端午の節句も農暦の行事ですが、宮中行事として定着していたこともあって、日本でも盛んにお祝いします。日本では、その他、七夕まつりも中秋の名月も、それなりに楽しみますし、全く関係ありませんが、クリスマスもハロウィンも楽しみです。

このあたり、日本人は来歴にはあまりこだわらないで、何でもかんでも取り入れます。

 

ところで、来年からは8月11日が「山の日」として祝日になりますから、年間16日もの国民の祝日となります。更に、祝日と日曜が重なると月曜を休日になり、祝日と祝日に挟まれた日も休日ですから、国民の休日は年間18日くらいになります。

 

なんだか日本では毎日お祝いやお祭りをしているような感じです。これぐらい、お祝いが多いと、日本人が働きすぎなんてこともなさそうです。

まぁ、それぐらいのほうが元気になりますね。