危ないことのない生き方・・社長のための老子(43)

老子の教えは毎週日曜日に掲載します。今日は、老子第五十章です。


出生、入死。

生之徒十有三、死之徒十有三。

人之生、動之死地亦十有三。

夫何故。以其生生之厚。

蓋聞、善攝生者、陸行不遇兕虎、入軍不被甲兵。

兕無所投其角、虎無所措其爪、兵無所容其刃。

夫何故。以其無死地。

 

生まれたものは、必ず死にます。

寿命のまま長生するのは三分の1で、早死にする人が三分の1です。

本当は寿命のままなら生きられるのに、自ら動いて早く死ぬ人が三分の1です。

これはなぜか。豊かに生きたい(贅沢な暮らしがしたい)と願うから早く死んでしまうのです。 

善い人生のまま寿命を全うする人は、陸地を歩いていても犀や虎に会うことはなく、軍隊に入っても鎧も兜も身に付けません。仮に出会っても、犀は角を振り舞わさず、虎は爪を剥かず、敵兵は武器を使わない。と、よく聞きます。

これはなぜか。そういう人(無欲に自然のままに生きる人)には危ない場所がないのです。