林修先生ほか ・・ 予備校講師が何故流行る

テレビでは、林先生をはじめ東進ハイスクールの先生方の活躍が目立ちます。

 

昔も、金ピカ先生(英語)とか、鉄則先生(数学)とか有名な予備校講師はいました。予備校講師ブームというのは、ときどきやってくるようです。 

 

このブームがやってくるのは、みんなが求めるものを予備校講師が持っているということです。井上ひさしが、「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、ゆかいなことはあくまでもゆかいに」と言っています。これを心がけて、身に着けているのが、予備校講師だというのです。

 

 

大学教授や政治家となると、「正しいことを間違いなく」話そうとします。「むずかしいことはわかりにくく、わかりにくいことをたくさん、たくさんのことをうけとりにくく、うけとりにくいことをむりやりに、むりやりなことをおごそかに・・・」ということになるのでしょう。

 

予備校では1年しか時間がありません。絶対に誤りのない知識を確実に身に着けるのではなく、大雑把で構わないので道理を知ることが優先されるのだと思います。そして、それを効率的におこなえるスキルを身に着けた講師が人気となるのだと思います。

 

今の社会もどんどん複雑になってきていますし、時代の流れも速いです。経営者やリーダーにも、大雑把な道理を伝える予備校講師スキルが求められています。