上意下達(ジョウイカタツ)

一昨日の読売新聞の記事から・・私も「ジョウイゲタツ」と読んでいました。お恥ずかしい。

 

「上下」は(ジョウゲ)で、「上品下品」(ジョウヒンゲヒン)、「上旬下旬」(ジョウジュンゲジュン)、「上巻下巻」(ジョウカンゲカン)と上(ジョウ)に対して下(ゲ)と読む場合も多いです。

しかし、「上流下流」(ジョウリュウカリュウ)、上昇下降(ジョウショウカコウ)、「上院下院」(ジョウインカイン)、など、確かに(ジョウ)に対応するのは(カ)です。

 

何故か、「上意下達」を(ジョウイゲタツ)と読んでいました。反対語の、「下意上達」は(カイジョウタツ)と読むので、全くおかしなことなのですが迂闊なことに気が付きませんでした。何故なのだろうか?といろいろ考えます。

 

ところで、「上意下達」とは「トップダウン」と言う意味です。

トップダウン経営は創業期や新事業への転換期などでは必要であるが、成長期や成熟した会社では弊害になる。むしろ従業員のモチベーション、生産性を高めるには「下意上達」の「ボトムアップ」型で組織力を強化するほうがよい。と言った論がありますが、実際はそう簡単ではありません。

 

それぞれの会社には、対応すべき独自の前例がない課題があります。また、経営者や従業員(特に幹部)の個性は、その組み合わせも考えるとやはり前例がありません。マネジメントスタイルにはステレオタイプの正解はなく、それぞれの会社には最も適したものがあります。