日本人の振る舞い

 フランスの反テロのデモは全土で370万人という規模になっているという報道です。


 フランスは多民族・多宗教国家であり、且つ伝統ある先進国です。フランスに呼応している欧州各国も、同様に健全な民主主義を確立している国々です。テロリズムに対する断固とした姿勢と、適切な対策を取っていくと考えます。全体の構図として、欧米のキリスト教と中東のイスラム教の衝突ということにならないようにして欲しいと思っています。


 日本の歴史において、政教一致していた時代は、大宝律令(701年)から桓武天皇の時代までの100年足らずと、国家神道が確立して大戦に向かった近世の数十年間だけと言えます。日本は、世界でも極めて稀な、政教分離した非宗教的な国です。

 極東に位置して、中華の文化を受け継ぎながら、欧米の考え方も融合しています。シルクロードの末端の国として、中東の文化に憧れを持って取り入れてきました。


 テレビで神戸市の成人式の映像が流れました。阪神淡路大震災の年(1995年)に生まれた子どもたちが新成人になりました。若者が、震災の記憶を継承していく誓いを新たにしています。日本は世界一天災の多い国であり、人智を超えた苦しみを受けてきた歴史もあります。

 世界で起こってる宗教やイデオロギーの衝突に対して日本の役割は大きくなっていきます。これは、日本人の役割、言葉を替えると、これからの日本人の振る舞いがとても重要だと思います。