クリスマスイブ ・・ 戦場のメリークリスマスと1980年代

今夜はクリスマスイブです。誰もが知っている?映画「戦場のメリークリスマス」。

 

「戦場のメリークリスマス」は、大島渚が監督をして、坂本龍一、デビット・ボウイ、ビートたけしが主演した映画です。

1983年に公開されました。

坂本龍一作曲のテーマ音楽とロケ地になったクック諸島の風景、ビートたけしの「メリー・クリスマス」というセリフが印象的ですが、主題が何なのかよくわからず、観てもあまり面白くない・・?ただ妙に時代の感性に合っている映画です。

 

1980年代前半、アメリカは経済的苦境に喘いでいました。一方の日本は絶好調で、バブル景気前夜の浮かれ気分にありました。日本がナンバーワンになること、もしかしたら既にナンバーワンかも知れないと信じられる時代でした。もちろん、韓国は未だ途上国であり、中国に至っては未開の国であって眼中にありませんでした。戦争の記憶とは無縁の世代が社会を引っ張っていました。

 

その後のことは言わずもがなです。日本の発展という視座では、この1980年代前半を反省することはとても重要なことだと思います。しかし江戸時代の文化・文政時代と似通って、文化が咲き乱れ、優れた個性が群発した面白い時代であったことも確かです。

今もドラえもんやドラゴンボールが世界を席巻し、村上春樹がノーベル文学賞の候補になり、中島みゆきが今年の紅白に戻ってくるのも宣なるかなです。