社員はみんな役立つ人になる ・・ 社長のための老子(20)

 老子の教えは毎週日曜日に掲載します。今日は、老子第二十七章です。

 

本当に役に立つ人は意外に目立たないものです。社長はそれを見抜いて活かさなければなりません。そうすれば、社員みんなが役立つ人になります。 

 

善行無轍迹。善言無瑕謫。善數不用籌策。

善閉無關鍵、而不可開。善結無繩約、而不可解。

是以聖人、常善救人、故無棄人。常善救物、故無棄物。是謂襲明。

故善人者、不善人之師、不善人者、善人之資。

不貴其師、不愛其資、雖智大迷。是謂要妙。

 

よい仕事をする人は、苦労の跡を残しません。

よい論評をする人は、当たり前のことを言います。

よい会計をする人は、計略を用いません。

よく会社を守る人は、頑丈な鍵を使わなくても守ります。

よく社内をまとめる人は、縄で結ぶような無理しなくてもまとめます。

(だから、こういうよい人は目立たない。)

社長は、いつもよい人を見抜きなさい。棄てる人はありません。

いつもよい物を見抜きなさい。棄てる物はありません。

これが明智を重ねると言うことです。

だから、よい人は、まだよくない人の先生になります。

まだよくない人は、よい人の援けになります。

その先生を大切にせず、その援けに感謝しないなら、どんなに賢い人も大いに迷います。

これが肝心なことです。