軽率な振る舞いは会社を危なくする・・社長のための老子(19)

老子の教えは毎週日曜日に掲載します。今日は、老子第二十六章です。

 

重爲輕根、靜爲躁君。

是以君子、終日行、不離輜重。

雖有榮觀、燕處超然。

奈何萬乘之主、而以身輕天下。

輕則失本、躁則失君。

 

重いものは軽いものを根本として支えます。静かなことは騒がしいことを主として抑えます。

したがって、経営者が事業をおこなうとき、お金や経営資源を手元から離さないことです。

(輜重:軍隊の糧食・被服・武器・弾薬など、輸送すべき軍需品の総称)

会社がどんなに繁栄していたとしても、浮かれることなく、心安らかに気持ちを静めなさい。

あなたが、会社のトップである経営者ですから、自らを社会より軽々しく扱ってはなりません。

経営者の軽々しい振る舞いは会社の資本を失うことになり、騒がしい行いは会社の地位を失うことになります。