社長は控えめにしておく・・社長のための老子(15)

老子の教えは毎週日曜日に掲載します。今日は、老子第二十二章です。


曲則全、枉則直、窪則盈、敝則新。

少則得、多則惑。

是以聖人抱一、爲天下式。

不自見故明、不自是故彰。

不自伐故有功、不自矜故長。

夫唯不爭、故天下莫能與之爭。

古之所謂曲則全者、豈虚言哉。誠全而歸之。


 

曲がった木は寿命を全うする。虫は屈むから真っ直ぐになれる。

凹んでいる土地は水を満たせる。擦り切れたから新しく芽吹く。

少ないから得ることができる。多ければ惑うばかりだ。

私はこの自然の法則に従って、会社の運営をしよう。

私が意見を控えたほうが先行きは明るい。

私が主張しないでも社員はわかっている。

あれこれ指図をしないほうが成功する。

プライドを捨てればこそ会社は長続きする。

私は誰とも争わないから、誰も私と争おうとはしない。

昔の人は曲がった木は寿命を全うすると言ったが、ウソではない。

誠実に寿命を全うして、自然の法則に帰ることにしよう。