素朴に社業に専念しなさい・・社長のための老子(12)

老子の教えは毎週日曜日に掲載します。今日は、老子第十九章です。

 

この章も、皮肉な言い廻しをしています。

 

絶聖棄智、民利百倍。絶仁棄義、民復孝慈。絶巧棄利、盗賊無有。

此三者、以爲文不足。故令有所屬。

見素抱樸、少私寡欲。

 

経営者が地位が高いだけの人との関係を絶ち、小賢しい浅知恵だけの人との関係を捨てれば、従業員は百倍楽になります。

経営者が無駄な付き合いを絶ち、意味のない交際をやめれば、従業員は一生懸命に働くようになります。

経営者が、業績を繕うような小細工をせず、目先の利益計上に拘らなければ、会社を盗もうとするものは居なくなります。

この三つでは不足なので、付け加えます。

経営者は、従業員に素直な態度で接して素朴に務め、俺が俺がと出しゃばらず、欲を少なくしていなさい。そうすれば、会社は発展するでしょう。