会社が分別を無くしたとき・・・社長のための老子(11)

老子の教えは毎週日曜日に掲載します。今日は、老子第十八章です。

 

大道廢、有仁義。智惠出、有大僞。六親不和、有孝慈。國家昬亂、有忠臣。

すごく皮肉な言い方です。

 

【意訳】

そもそもあなたの会社が自然の道理に従えないから、ことさらCSRやコンプライアンスとか言わないといけなくなります。

あなた(社長)が、機転が利いて自分に都合のよい人ばかりを周りに集めているから、大きな虚偽や不正が生まれるようになります。

あなたの会社に、従業員や協力会社、取引先が本当に心から協力していないから、優秀従業員とか優良協力会社とか言わなければならないのです。

結局のところ、会社が分別を無くして、どうしようもないくらいに乱れたときになって、本当に会社のことを思っているのが誰か分かるのです。