STAP細胞(刺激惹起性多能性獲得細胞)のこと

今日は、残念なニュースが入りました。これまで思っていたことを少し書きます。

 

日本の俊才が自ら命を絶ちました。再生医学の第一人者であり、多くの生命に関わり、これからも億千万の生命を育めたはずです。大変残念です。

 

科学的な仮説として、「STAP細胞(刺激惹起性多能性獲得細胞)は存在する。」というのは”白い仮説”と思います。小保方博士の方法で作成できるという仮説も有力のようです。 

 

科学では、仮説を立てて実験による観測で検証をおこないます。しかし、理論仮説の進歩に実験や計測の技術が追いついてこないのが普通です。

これは、生化学だけでなく、物理などの世界でも同じです。ミリカンが、有名な「油滴の実験」で観測値の過半数をマスクして仮説を立証した事例もあります。

 

「STAP細胞」の問題は、(仮にあるとすれば)論文の書き様だと思います。先端科学の論文は、「こういう仮説を立てて実験をしたところ、どうもこういう結果になったようだ。」と公開して、それを第三者が検証していきます。そして、多くの追試を経て真理と認められるのですが、通常は長い時間がかかります。

 

STAP論文が提起した仮説はたいへん重要です。人類の未来のために研究を深めていって欲しいと思います。