自身を愛するように会社を愛す・・社長のための老子(6)

老子の教えは毎週日曜日に掲載します。今日は、老子第十三章です。

継続していく会社をつくるためには、自身を愛するように会社を愛しなさい。

 

寵辱若驚。貴大患若身。
何謂寵辱若驚。寵爲上、辱爲下。得之若驚、失之若驚。是謂寵辱若驚。
何謂貴大患若身。吾所以有大患者、爲吾有身。及吾無身、吾有何患。
故貴以身爲天下、若可托天下。
愛以身爲天下、若可寄天下。

 

《超・意訳》
経営者は、会社の業績が良くても、悪くても驚き不安になります。それは業績にこだわっているからです。
業績が良いときは、これから悪くなるかも知れないと悩み、業績が悪ければ、もう立ち直れないと心が沈みます。良いときは、それほどのことはないと自覚し、悪いときはそれに耐え忍ぼうと覚悟しなさい。そうすれば、何も不安にならなくて済みます。
あなたが大きな悩みを持つのは業績にこだわりすぎるからです。会社を大きくしよう、もっとたくさん儲けようと思うからです。そのこだわりから離れなさい。そうすれば、何も憂慮することはありません。
従業員や顧客を大切にしながら社会のために働く会社は、社会から頼りにされます。
従業員や顧客を愛しながら社会のために働く会社は、決してなくならず継続していきます。
そういう会社をつくることにこだわりなさい。