東日本大震災で生まれた、自動車地震保険

東日本大震災で地震保険の保険金支払額は1兆2241億円でした。阪神淡路が783億円でしたから、約16倍になります。

 

地震保険の加入率が、当時の兵庫県は5%、東北(宮城県)は33%という違いが、保険金支払額の大きな差につながっています。

 

こんなに保険金を支払って保険会社は大丈夫なのか?という疑問がありますが、「再保険」という仕組みがあります。保険会社は日本地震再保険という会社に「再保険」をし、日本地震再保険は更に日本政府に「再保険」をする仕組みです。大雑把に計算すると、1兆2241億円のうち、保険会社が330億円、地震再保険が2030億円、政府が9890億円を負担したイメージです。

地震保険の加入率はこれからも上がってきますが、どんな巨大地震であっても、保険金が出ないということはありませんので、安心してください。

 

さて、この震災で全損した自動車は40万台あったそうです。

地方では自動車が生活の足ですから、早く手に入れたいと思います。しかし、自動車の地震保険というのはありませんでした。

自動車はもともと免震構造(ゴムタイヤの上に載っている)で地震に強いからだそうですが、この保険には政府の再保険という制度がないので、保険会社も積極的に売り込まなかったというのが本当のことのようです。

東日本大震災の教訓として、年5000円の掛け金で地震・噴火・津波での自動車の全損に50万円を保証するという商品が出ています。事情によっては、検討してみてはどうでしょうか?