常の道ならず・・老子 第一章

道の道とすべきは、常の道に非ず。

 

老子第一章の書き出しとして、とても有名です。

「道」とは「自然の法則」のことで、人は道に従って生きることが善いとされます。

「常の道」とは、みんなが良いと言っている生き方のことです。

つまり、人の理想的な生き方は、みんなが良いと行っている生き方ではないかも知れないよ。自然の法則に逆らわない生き方をしなさい。と言っています。

 

現在でも、老子の言葉は、それが老子の言葉と知らないとしても、数多く耳にします。

「上善如水=上善は水の如し」などは、その一つです。

軍師・黒田官兵衛が出家した後、如水という号を使いました。

老子は、今では哲学書と思われていますが、以前は孫子と同じく兵法書として読まれていました。もちろん、官兵衛も読み込んでいたことでしょう。