省エネ改善はボトムアップ活動に向いている

省エネに貢献する改善はトップダウンで強引に進めるものではなく、ボトムアップで達成することが適当です。

 

省エネというと、「エアコンの設定温度を1度緩和して10%の節電をする」というのが最初に出てきます。従業員から「我々が我慢をして節電しても、会社が(社長が)儲かるだけでメリットがないじゃないか」という意見が出るかもしれません。そうなると社長にトップダウンで「エアコンの暖房設定は20℃と決めた。勝手に変えてはいけない」と言ってもらえばよいでしょうか?

 

ボトムアップ
ボトムアップ

エアコンの設定温度について、従業員の方が自ら関わっているというケースは、実際には少ないと思います。誰かがなんとなく設定していて、仮に室温に不満があっても触れないというのが従業員の大半です。

 

同じ会社の事務所といっても、性別や年齢、服装などによって体感する温度は全く異なります。

 

そこで、この事務所の空調機の電力使用量は1日に何kWhで費用がいくらかかっているということを明らかにして、従業員さんに空調温度設定に興味を持ってもらうのです。

たいていの事務所は、暖房も冷房も掛けすぎになっていて、不満に思っている方(女性が多いです)がいるものです。そういう人が、「暖房温度高すぎない?もったいないし1℃下げようよ」と言ってくれることに期待しましょう。

 

例えば、10人くらいが執務している事務所で、コンディションが良好な最新の空調機を使っている場合を考えます。

3月ですと1か月の電力使用量が300kWhで電力コストが1万円くらいというのが一般的と思います。設定温度を1℃緩和して、コスト削減は1千円にしかなりませんが、地球温暖化対策に貢献して気分がよいうえに、労働生産性が向上する可能性が高いです。

 

空調機はフィルターを掃除しないとか、室外機の周りに邪魔ものがあるとか、コンディションが悪いと10~15%は平気で電力使用量が増えます。従業員さんの気配りで。これを回避できたなら、さらに1千円強のコスト削減になります。

 

ざっくり、年間で3万円とかの効果は期待できます。 この効果を有効活用する方法こそ、トップダウンで決めてもらえるといいと思います。