落雷対策はできていますか?古来2番目に怖いのが雷

昔から、怖いものとは、地震・雷・火事・親父(台風のこと)とされています。 

 

2番目に怖い雷ですが、普段から対策に怠りないという会社は少ないです。近年は電力会社の送電網への雷対策が進んだので落雷による停電は少なくなりました。電気電子機器の単体での雷対策も進んでいます。それでも、日本国内での雷による直接被害は年間1000~2000億円だそうです。コンピューターシステムは誘導雷の影響を受けやすいことから、データ損傷など落雷による間接被害はこの何倍かになるかも知れません。

 

落雷
落雷

雷は大気の状態が不安定になると発生しやすくなります。夏には太平洋側に多く、冬には日本海側に多く発生します。

 

雷の発生数は、他の気象災害と同様に増加しています。特に日本列島の中ほどの中部・北陸・関東地方での増加は顕著です。 一方で、山口県を含む近畿以西の西日本では中・東日本ほど大幅ではないですが、確実に増加しています。

 

落雷による死者は、避雷針の設置が進んだことで減りました。ゴルフ場とか釣り場などで、年間1~3人が亡くなります。ごく稀な事故になったので、むしろニュースになります。これは直撃雷と呼ばれるものです。

建物の直接被害では、1999年に東京都庁の地上180m地点に落雷して外壁の一部が落下、2002年には国会議事堂の中央頂部に落雷してやはり外壁が剥がれました。高層ビルに囲まれた都心では落雷リスクは皆無ではありません。

 

現代において落雷対策が重要なのは、情報システムと風力発電のようです。直撃雷に対して誘導雷と呼ばれます。誘導雷は落雷があった周辺に通信線や電力線を通って大電流・大電圧が発生する現象です。

 

電気電子機器の損傷や情報システムへの影響が起こります。避雷器を取り付けるなどの対策をしても完全には防止できないようです。そこで、影響しそうな落雷の発生を予測して予め系統から切り離すような手段も取られます。しかし、局所気象である落雷を完全に予測するのも困難です。また、風力発電も落雷は大敵です。避雷針の効果は100%ではありませんし、ブレードに落雷するケースも多数あります。

 

結論としては落雷の被害を完全に抑止することはできないようです。予報精度の向上、雷電流の侵入経路の封鎖、避雷器の装備、施設外部の安全対策、保安要員の配置と育成など、地道な対策を重ねる必要があります。