事務所の保健空調にはタスクアンビエント

タスクアンビエント照明は省エネの方法として以前から推奨されていました。

 

昨日は天上の高い工場の空調のお話でした。今日は天井の低い事務所の空調についてです。もし事務所を新築するようなら、タスクアンビエント空調を検討してみると省エネ=コスト削減になるかも知れません。実際に導入したケースでは、電気代が15%程度下がったそうです。

 

タスクアンビエント空調
タスクアンビエント空調

【説明】タスクアンビエントとは、個人のデスクまわりなど人が作業する「タスク空間」と人があまりいない「アンビエント(周囲)」空間に分け、タスク空間のみ温度や照明を効率的に調整することで全体として省エネルギーを図る手法です。

個別に空調や照明を制御するので個人個人の快適性も高まります。

 

オフィス全体の照明を少し落として、デスクの上だけ明るくすすほうが仕事に集中できてはかどるのは経験することです。

天井の照明に個別にスイッチをつけて、在席してるエリアだけを点灯するのもタスクアンビエントの一種です。これなど、役場の蛍光灯にひも式のスイッチがぶらさがっているなど、昔からよく採用されていました。

 

空調でも全体の設定温度を緩和して省エネになるだけでなく、個々の人の感性に合せることはこれまでもおこなわれてきました。事務所を冷房しているときにそれでも暑く感じる人は扇風機を使う、暖房のときに寒く感じる人は足下にヒーターを置くといったことです。

 

最近の事務所ではこれを一歩すすめて、OAフロアの床下を利用したシステムを新築の際に導入しておくこともあります。今の時期であれば、事務所全体の空調温度は28℃に設定しておいて、暑く感じる人は足下のスイッチを自分でいれて冷風を受けます。センサーを使う方法もありますが、シンプルに人が操作するのが多いようです。

暖房の際に個別の電熱ヒーターを使っている人が多いような事務所なら、床下利用のタスク空調の省エネ効果は絶大です。