何もしない経営・・社長のための老子(76)

老子の教えは毎週日曜日に掲載しています。今日は、第三章です。

 

この章は、老子が「愚民政治」を推奨しているのではないかと評判が悪いです。つまり、この章を読むと、民衆が無知無欲な国のほうが統治しやすいと言っているように取れます。

 

しかし、「愚民政治」とは無知無欲な民衆から支配者が搾取をするためのものです。老子は、民衆も支配者も両方が無知無欲であることを求めています。

賢いことが幸せですか?お金持ちが偉いのですか?・・と、疑っています。

あまり欲を大きくしないで、地道にこつこつと仕事に取り組むことが大切です。

 

不尚賢、使民不争。

不貴難得之貨、使民不為盗。

不見可欲、使民心不乱。

是以聖人治、虚其心、實其腹、弱其志、強其骨。

常使民無知無欲、使夫知者不敢為也。

為無為、則無不治。

 

社長が有能な人を重用しないなら、従業員は競争しません。

社長が経済的な成功だけにこだわらなければ、従業員は不正を働きません。

社長が利益を誇示しなければ、従業員の心は乱れません。

優れた社長は、従業員を心配させず、生活を楽にして、意思は弱く、身体を丈夫にします。

従業員に、くだらないことを知らせず、無理な欲を持たしません。

だから、ずる賢い者が不正をする余地がありません。

無理な頑張りをせずに自然な仕事をしていけば、会社が治まらないということはありません。