エコパークに「祖母・傾・大崩」を推薦することが決定

 文部科学省が、エコパークとしてユネスコに推薦することを決定した。というニュースです。

 

 「祖母・傾・大崩」は、大分県から宮崎県に掛けて拡がる九州で最も標高の高い山系です。

 祖母山は1756m・傾山は1602m・大崩山1643m。特に、祖母山から傾山への縦走路は、九州では最長ですから、九州の山人にはお馴染みのルートです。(私、恥ずかしながら大学では山岳部でしたので、入部した最初の週末に祖母・傾に行きました。)

 

 さて、エコパークは正式には「生物圏保存地域」と言って、ユネスコの人間と生物圏計画の一環として承認されるものです。

 似たようなものに、ユネスコの世界遺産があり、更にユネスコの支援する外部組織である世界ジオパークネットワークが認定する世界ジオパークがあります。

 特にエコパークとジオパークは、自然環境の保全と持続可能な発展の両立を目指す国際的な枠組みという点ではとても似通っています。今後、ジオパークがユネスコの公式プログラムになることも予想されています。

 

 ちょっと、まとめると以下の表のようになります。

 

 さて、日本でのエコパークの認定は、現在7カ所です。

 8月の日本ユネスコ国内委員会自然科学小委員会人間と生物圏(MAB)計画分科会において、「祖母・傾・大崩」と「みなかみ」の推薦が決定されました。

 この推薦が承認されると、合計9カ所となります。