日本男子400mリレー銀メダルの凄さ

競泳自由形のリレーでのメダルに続いて、陸上4×100mリレーでの銀メダルです。

 

いや~、衝撃的でしたね。日本が短距離走でアメリカやカナダに勝って、ジャマイカにもう一歩と肉薄する映像は、ちょっと考えられませんね。

 

持ちタイムは以下のようになっていました。

ジャマイカチーム

選手           自己ベスト   リオでのベスト
ボルト 9秒58 9秒81(決勝)
ブレーク  9秒67       9秒93(決勝) 
アシュミード 9秒90 10秒05(準決勝)
パウエル 9秒72 ※9秒92(シーズンベスト)
合計 38秒89 39秒71

 

日本チーム

選手           自己ベスト   リオでのベスト
山縣 10秒05 10秒05(準決勝)
ケンブリッジ  10秒10       10秒13(予選) 
桐生 10秒01 10秒23(予選)
飯塚 10秒22 ※10秒41(シーズンベスト)
合計 40秒38 40秒86

自己ベストの合計では、1秒49の大差があります。

自己ベストは昔の記録でもありますから、今回のオリンピックの記録(パウエルと飯塚はオリンピックの100mに出場していないので、シーズンベスト)の合計で比べても1秒15の差です。

 

今回の4×100mリレーの結果は、金メダルのジャマイカは37秒27・銀メダルの日本は37秒60でした。その差は、僅かに0秒33です。

 

仮に走力だけを比較すると1秒15の差があったとすると、リレーのバトンパスで0秒82を縮めたことになります。

バトンパスは3回ですから、1回当り0.27秒。距離にすると2.8m分になります。

 

決勝前のテレビ解説で、今回の日本はバトンパスのときの選手間の距離を前回より30㎝くらい拡げたという話がありました。リレーでバトンパスのときに選手間が開いているというのは、実質的には走る距離が短くなるということです。これが効きましたね。

 

さて、ジャマイカまで0.33秒は3で割って0.11秒。距離にして1.2m。

東京オリンピックまでにこの距離を詰めるだけの、バトンリレーの技術を発見して磨いていけるでしょうか?

えっ!? 東京にはボルトが出場しないって?。

なるほど、東京での金メダルの可能性はありそうです。